製品の生産量が増える時期に大人数の採用が行われることが多い

期間工は、製品の生産量が増える時期に、業務効率の低下を防いだり正社員やパートなどのスタッフの負担を軽くしたりする目的で、大人数の採用が行われます。期間工の雇用契約の期間は、各工場が扱う製品の種類や他の雇用形態のスタッフの数などに大きく左右されますが、一般的に半年から一年ほどの期間が設定されるケースが目立ちます。期間工の仕事内容は、正社員やパートとそれほど変わりませんが、ライン作業などのルーティンワークを主に任される工場が多くなっています。なお、期間工は正社員と比べると学歴や職歴などを重視されない傾向が見られますが、業種によっては免許や資格を持つ実務経験者が重宝されたり、若い人や体力がある人がメインに採用されたりすることもあります。

勤務態度や業務成績が優秀な人は正社員になれることもある

期間工は雇用期間に定めがある働き方の一つですが、勤務態度や業務成績が優秀な人については、数回の契約更新を行った後に正社員に採用されることもあります。大手企業の自動車や家電製品などの大型製品を扱う工場においては、積極的に正社員登用を行っているところが多くあり、20代や30代の求職者にとって魅力的な勤務先としてみなされることもあります。期間工から正社員に登用される条件は企業ごとに大きなバラつきがありますが、勤続年数が長い人は正社員になれる可能性が高まる傾向が見られます。その他、期間工として働きながら正社員登用のための試験を受けられる工場もあるため、就職活動を通じてじっくりと自分のライフスタイルやキャリアを見据えて職場を見つけることが重要です。